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・・・すくーるらいふ。

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ずっと、気になっていた。
「あの、どうして藤本くんはみなさんと仲良くないのでしょう?」
藤本が校門を出たのを見届けたあとで、こばとが堂元に聞いた。
困ったように眉を下げ、上目遣いで堂元を見上げていた。
堂元も困ったように、藤本の去った校門を見つめた。

「怖いんだろうな、清和。」
こばとは意味が分からずきょとんとする。
そんなこばとを横目で見て、堂元は言った。
「こばとちゃん、帰りながら話そうか。遅くなっちゃうし。」

並んで歩きながら、堂元は細かく説明してくれた。
「清和は、たぶん・・もう大事な人を失いたくないんだと思う。だから、大事な人を作らないようにしてるんじゃないかな。」
「大事な人?ご家族ですか?」
よもぎ園に住んでいる時点で、家族がいないことはわかっている。
それはこばとも、同じだから。
「清和が生まれてすぐお父さんが亡くなって、7歳でお母さんが家を出てしまったらしい。」
こばとは、きゅっと胸が痛くなってうつむいた。
「お父さんがいなくて、ずっとお母さんと生きてきたのにいなくなって・・・つらかったんだろうな。でも、清和は同情されるのがすごく嫌いで。人を寄せ付けなくなった。」
こばとの足が止まったことに気づき、堂元も立ち止まる。

私が泣いては、いけません・・・

こばとは顔を上げ、歩き出す。
「堂元くんは・・・藤本くん好きですか?」
突然のこばとの質問に、堂元は少し戸惑って、やがて答えた。
「好きだよ。清和は、迷惑がるかもしれないけど。ホントは、優しいんだよ、清和。」
柔らかく笑う堂元を見て、その言葉がウソではないことを感じ取った。


それから他愛のない話をして、よもぎ園の前で堂元と別れた。
藤本くんのこと、ちょっとだけ知れました・・
ちょっとだけ嬉しい気持ちで家に入ると、清花が迎えてくれた。
「おかえりこばとちゃん。堂元くんと一緒だったの?安心だわ。」
声が聞こえていたのだろうか、清花がそう言った。
廊下を通りかかった藤本が、いつにもまして不機嫌な顔をしていたが。



「・・・もしもし。」
『俺。今、ちょっと話できるか?』
「少しなら、大丈夫です。」
『近くのコンビニ、いるから来て。』

雅はため息混じりに携帯を閉じ、上着を羽織って外へ出た。
電話の相手は翔。
元カレだが、まだ連絡は取り合っている複雑な関係だ。
コンビニには、ホットコーヒーを二つ持った翔がいた。
黙って一つを雅に渡し、物陰に誘導する。

「・・話って、なんですか。」
もう一度、付き合って欲しいなんて言われるとは思っていない。
言われたところで、戻る気はない。
翔は、コーヒーを開けて一口飲んだ。
そして言った。
「お前、藤本清和ってやつが好きなんだろ?」
雅は不本意そうにうつむいたが、翔は続けた。
「応援する。ってか、協力してほしいんだ。」
は?と言いかけて雅は顔を上げた。
翔は小さく笑っていた。
「俺さ、花戸小鳩ちゃんて子、狙ってんだ。」
花戸小鳩と藤本清和。
同じ所に住んでいて、見た目にもそこそこ似合う二人が付き合っているのではないかというウワサは学校中を駆け巡っている。
引き離せるのは・・・
あたしたちだけ・・・

「いいですよ。どうすればいいんですか?藤本くんがあたしを好きじゃなくても、花戸さんなら簡単なんじゃないですか?」
翔はそれを聞いて、悪そうな笑みを浮かべた。
「こばとちゃんが嫌って言っても、俺はゲットするけどね?じゃあ雅。明日、呼び出しといてよ、彼女。」
自分で呼んだらいいじゃない、と言いたかったが、3年生は午前放課だ。
「わかりました。」
雅はそう言って、家に帰った。
詳しくはあとでメールするから。
帰り際に翔が言った言葉にイライラする。

・・・いつまで、あたしのこと雅って呼ぶのよ。
付き合ってるわけじゃ、ないのに。
もらったコーヒーは、もうすっかり冷え切っていた。


「こばとちゃん、あたし決めたよ。」
翌朝、学校に行くなり美真がそう宣言した。
隣の伊織もきょとんとしている。
「あたし、今日告白する。うらないで、告白チャンス!って言ってたから!!」
拳を握り、肩で息をする美真を見て伊織は笑った。
「なにを決めたかと思えば・・ま、頑張ってよ。なんて言うか決めたの?」
「そ・・れはっ・・!流れで!!」

こばとは、鞄の中にしまっているクローバーのネックレスをそっと握った。
美真ちゃんを、応援したいです・・
私になにか・・できないでしょうか?
でも・・・

「が、頑張ってくださいね!」
結局、伊織にいじられて真っ赤になった美真に、そう言うしかできなかった。



誰が誰を好きで、どうやって想いを伝えるか。
どれだけ想えば、伝わるのか。
まだまだ、こばとは知らなかった。

そして、美真を応援する方法がわからなかった理由も、こばとはまだ・・・

知らない。








続く
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