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”好き”って種類があるんですね。
部屋に戻り、着替えながらふと考える。
でも、でも藤本くんだけ特別なのはなんでなんでしょう・・・
もし・・・

かちゃ、とドアを開けた途端、目の前を藤本が通りかかった。
とくん、と心臓が鳴る。
その理由さえわからず、こばとは胸を押さえる。
「・・・藤・・本くん・・・」
藤本はまるで睨みつけるかのようにこばとを見て、目をそらした。
そのまま自分の部屋へ入っていく藤本を見ながら、こばとはふと思う。

もし・・・
藤本くんが私のこと嫌いだとしたら。

考えるだけで、胸の奥がきゅっと痛くなる。
その理由もわからず、こばとは困惑した。


「明日、二人でお買い物行ってくれる?こばとちゃんに携帯買ってあげなくちゃね。」
夕飯を食べながら、並ぶ二人に清花がにっこり笑って言う。
悪意はない。
おそらく。
「え、清花さんは行かないんですか?」
いつも買い物に行くのは清花で、たまに手伝いたいと思っても遠慮されてしまうのに。
清花はごめんね、と言って首をすくめた。

「会って来なきゃいけない人がいてね。だから藤本くん、お願いね。」
藤本は一瞬あからさまに嫌な顔をして、仕方なさげにうなずいた。
こばと一人で買い物は無理だし、だからといってこばとの携帯を勝手に選ぶわけにもいかない。
こばとは、再びきゅっとなる胸をおさえ、ふっと息を吐いた。


私、きっと藤本くんに嫌われているんですね。
とろいし、ドジだし、役に立たないし。
嫌いって言われないだけなんですね。
でも、それがどうして。

こんなに、苦しいんでしょう。

訳も分からず、こばとは寝るまで考え込んでいた。


一方の藤本も、なぞのいらだちに不機嫌が続いていた。
堂元はこばとが好きなんだろうか。
こばとも堂元のこと、嫌ってそうではないし。
・・・見た目も、似合ってる。
自分で考えておきながら、イライラして布団をかぶる。
真っ暗になった視界の端で、明るいものが見える。
それがなんなのか、わかりそうでわからない。
わかっていることはひとつ。

純粋に笑顔を向けてくれるのは、こばとだけだということ。

これだけあからさまに避けていても、目が合えばたいてい笑うし声もかけてくる。
全部無視して、さすがに怒るだろうと思ってもずっと笑っている。
その笑顔を見るたびに、心がもやもやする理由はわからない。

視界の端の明かりを消したくて、藤本はきつく目を閉じた。



翌日、買い物を済ませ携帯も買い、家に戻ってこばとに携帯の説明をした。
機械音痴だろうとは思っていたが、予想をはるかに超えた機械音痴だった。
「・・・だから、それを長押しして電源切る。もっかい押すと電源が・・」
もう二度目の説明に、言葉が乱暴になる。
うなずきながら操作しているのになぜか間違える。
どうなっているのか混乱するこばと以上に、こっちが混乱する。
「ご、ごめんなさいっ・・!もう一度・・っ!」
すでに涙を浮かべているこばとをみて、つい怒鳴ってしまった。
「いい加減覚えろよ!」
自分が機械に強いから、余計にかもしれない。
なんでこんなものがわからないのか、心底不思議になる。
怒鳴られた瞬間、肩を縮めてこばとがうつむく。
しまった、と思ったときにはもう。

伏せた顔から、しずくが一滴、垂れた。
それが涙だとわからないほど、バカではない。

「・・ご・・め・・な・・さい・・。あ・・とは・・自分・・でっ・・」
机の上の説明書を探り、つかむとこばとが立ち上がった。
藤本はイライラしていた自分が急に慌て始めたことには気づかず、こばとの腕をつかんでいた。
「・・・もう一回、教えるから。」
怒鳴っておいて、謝れない自分がなんだか切ない。
こばとははっとして顔を上げ、涙目でうなずいた。

結局、ある程度の操作ができるまで、藤本はこばとに付き合った。


まさか、泣くとは思わなかった。
部屋に戻り、深いためいきをついてベッドに寝ころぶ。
結局泣かせたことは謝れなかったが、最後にはこばとは笑った。
いつもと、ちょっとだけ違う笑顔で。
ありがとうございました、と。


イライラが消えて、複雑な気持ちだけが残る。


この気持ちは・・・



なんだ?










続く
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Re: 涙最強ですよね~

>ツン様

男は女の涙に弱い!の典型的な例が藤本兄さんですw
あ、でも女の涙にはフェロモンはないから、人によっては引く男性もいるみたいですけど。
男性の涙にはフェロモンがあって、だから男性が泣くのは有効らしいです。
とはいえ、大好きな彼女が泣いてて(啼いてて?w)引く男はいないですよね~
特に兄さんなら!!

早くくっつけたいんですけど、まだくっつけないんですよね~
もう少し事件が起きないと自覚してくれないんですよ二人とも!

清花さんが会ってた相手が沖浦さんかどうかは・・・
まだわかりません!私も←
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