FC2ブログ

スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←・・・すくーるらいふ。 →・・・すくーるらいふ。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ブログ
もくじ  3kaku_s_L.png ★藤本
もくじ  3kaku_s_L.png ★こばと
もくじ  3kaku_s_L.png ☆藤本×こばと
もくじ  3kaku_s_L.png ◇藤本×こばと
もくじ  3kaku_s_L.png ☆和斗×清花
もくじ  3kaku_s_L.png ★いおりょぎ
もくじ  3kaku_s_L.png 藤本家
もくじ  3kaku_s_L.png その他
もくじ  3kaku_s_L.png ・・・不思議。
もくじ  3kaku_s_L.png コメント返し
もくじ  3kaku_s_L.png 記念もの
もくじ  3kaku_s_L.png 裏?
もくじ  3kaku_s_L.png 図書館戦争
もくじ  3kaku_s_L.png 空飛ぶ広報室
  • 【・・・すくーるらいふ。】へ
  • 【・・・すくーるらいふ。】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

・・・すくーるらいふ。

・・・すくーるらいふ。

 ←・・・すくーるらいふ。 →・・・すくーるらいふ。


清花の連絡で待ち合わせた藤本と伊織はタクシーに乗り込んだ。
行き先は美真からメールで送られてきた場所を告げる。
しばらく黙ったままの二人に、初老の運転手が少し興味深そうに聞いた。
「お二人さん、こんな時間にあんなとこになにしに行かれるんです?」
制服のままなので、学生だということはわかるのだろう。
告げた行き先が若者が行くような場所ではないことは、タクシーの運転手にならわかってしまう。
伊織が少し困ったように瞳を伏せて、言った。
「友達の家が近くにあって。」
それだけ言うと、運転手もああそうですか、と納得したように笑った。
そして小声で「お似合いだねぇ」とつぶやいた。
二人して息をのみ、目配せをする。
違います、と否定してもいいが、友達の家に行くのに男女でタクシーとなれば普通はカップルにしか見えないだろう。
今は、そう思ってもらう方が楽かもしれない。
藤本はそっぽを向いて黙っていたので、伊織がどうも、と軽くほほえんだ。

タクシーを降り、古びたビルに入る。
と、伊織が立ち止まり振り返った。
「あたしね、写真部で言われてたの。二人の写真を撮ってこいって。」
二人、とは誰のことかと聞かなくてもわかる。
瞳を伏せた藤本に、伊織は頭を下げた。
「ごめん。だからあたし、こばとちゃんに近づいたの。でも写真は撮ってないわ。それだけは本当だから・・」
藤本は伊織の横を通り過ぎ、あわてて顔をあげた伊織を振り向いた。
「それは、俺に言うべきじゃない。今はあいつらを助けるのが優先だ。助けたら、あいつに言ってやれ。」
そのままドアを開けようとする藤本の動きをさえぎるように、伊織が言った。
「・・で・・も。言ったら、こばとちゃんあたしのこと・・・」
嫌いに、なるよね・・。
胸をおさえ、悲しげにうつむく伊織に、藤本はため息をついて言った。
「あいつは人を嫌いになることはない。西宮のことも、園岡のことも・・な。」
どんなひどいことをされても、こばとはきっと・・・

寂しげにでも、悲しげにでも。
笑う、だろう。

ちょうどそのとき、また足音が聞こえた。
息を切らせて走ってきたのは、堂元だった。
「こばとちゃんはっ・・!?」
その言葉に、藤本はドアを指す。
自分だけでは助けられないかもしれない、と思って堂元に連絡を入れたのは藤本だ。
ドアに向き直り、あけようとしたところで。
「清和、僕こばとちゃんに言ったよ。」
・・・ったく。
なんなんだ今日は。
告白大会か?
「・・なんで俺に言うんだ?」
ゆっくり振り返ると、堂元は寂しそうにほほえんでいた。
「友達としての好きって、はっきり言われた。言われたっていうか、阪上さんや高町さんと同じですねって言われたよ。」
あいつはまったく、罪作りというかなんというか。
無自覚なのがさらに。
そうか、と言ってドアに手を伸ばすと、後ろから先に堂元がドアを開けて中に飛び込んだ。
「だから、友達として助けることにしたから。それと、一人だけ、特別な好き、を感じる人がいるらしいよ。」
横を通る瞬間、堂元がそうささやいた。

一瞬困惑したが、今はそれどころではない。
堂元に続いて飛び込んだ伊織のあとを追った。


はじめのドアから4つめのドアを開けたとき、やっと見つけた。
部屋のすみで、警戒するようにドアをにらんでいた美真の顔がゆるんだ。
「いっ・・伊織・・藤本くん、堂元くんも・・」
よほど気を張っていたらしい美真が膝から床に崩れる。
こばとはその後ろで、不安そうに立っていた。

無事・・だった。

ふっとため息がこぼれ、しかしすぐ後ろの気配に気づいた。

「あれ、もう来ちゃったんだ?」
その声が聞こえたとたん、美真は再び立ち上がり伊織とともにこばとを隠す。
その3人をまとめて隠すように藤本と堂元が道をふさぐ。
「これ以上馬鹿な真似してみろ。進学不可能だぞ。」
翔は3年。
もう進路が決まっているはずだ。
「そんなの、親のコネでどうにでもなる。」
これだからお坊ちゃまはいやなんだ、と言いたげな藤本が臨戦態勢に入った。
と、そこへ。

「もういい加減にしてよ、翔!」

いつの間にか部屋に来ていた雅が声を荒げた。
その瞳にはわずかに涙が浮かんでいる。


驚いて振り返ったのは、翔だけではない。
その場にいた全員が、この状況を理解できずにいた。

「なんであたしじゃ駄目なのよ!?あたしだけよ、あんたみたいに性格の悪い男いつまでも好きでいるのは!」
翔は一瞬困惑した顔を浮かべ、そしてすぐににっこり笑った。

「雅、性格の悪さならおまえも負けてないんじゃないか?」
ゆっくりと、翔が雅に歩み寄る。

かつての恋人たちが、異常な空気を作り出していた。








続く


関連記事
スポンサーサイト
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ブログ
もくじ  3kaku_s_L.png ★藤本
もくじ  3kaku_s_L.png ★こばと
もくじ  3kaku_s_L.png ☆藤本×こばと
もくじ  3kaku_s_L.png ◇藤本×こばと
もくじ  3kaku_s_L.png ☆和斗×清花
もくじ  3kaku_s_L.png ★いおりょぎ
もくじ  3kaku_s_L.png 藤本家
もくじ  3kaku_s_L.png その他
もくじ  3kaku_s_L.png ・・・不思議。
もくじ  3kaku_s_L.png コメント返し
もくじ  3kaku_s_L.png 記念もの
もくじ  3kaku_s_L.png 裏?
もくじ  3kaku_s_L.png 図書館戦争
もくじ  3kaku_s_L.png 空飛ぶ広報室
  • 【・・・すくーるらいふ。】へ
  • 【・・・すくーるらいふ。】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【・・・すくーるらいふ。】へ
  • 【・・・すくーるらいふ。】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。