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・・・すくーるらいふ。

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春。

散り始めた桜の花びらをつかみ損ねたこばとが悔しそうに振り返った。

「桜さん取れません~!」
美真と伊織は一枚ずつ取っており、こばとはさらに悔しそうに眉を下げた。
「小学生か、まったく・・・」
言いながら玄関前に貼られたクラス分けの紙を見て―
藤本は眉を寄せた。

「いやぁ、神様もいじわるだね。」
クラス分け通りの教室に向かいながら、美真が笑った。
隣で伊織もくすくす笑い、こばとだけがよくわからず首をかしげていた。
「いじわるですか?私は美真ちゃんと一緒でよかったです!」
藤本はそんなこばとを見て小さくため息をついて、一番手前の教室に入った。
藤本と伊織は一組、堂元は二組、こばとと美真は四組となった。

「そういえば、委員会なににする?こばとちゃんはじめてだもんね、一緒がいいな。」
休み時間は当たり前のようにこばとの周りに集まる。
面倒だと言いながらも、藤本も必ず行っている。
この辺が、素直じゃない、と言われるゆえんである。
「あたし放送委員かな。忙しくなさそうだし、しゃべるの好きだし。」
美真が言うと、伊織もうなずいた。
「あたしもそう思ってた。部活もあって忙しいからさ。」
こばとは特に入りたい委員会もなく、流れで放送委員になるのだろう。
藤本はひそかに放送委員をねらう―――が。

実に勝手な推薦が飛び交って、結局藤本はクラス代表である学級委員になってしまった。

・・・一緒に帰りにくくなる。
そう思って落胆したのをわかっているらしい伊織が、遠くで笑っていた。


帰りながら、こばとと美真、そして伊織は無事に放送委員になれたことが報告された。
「藤本くんは?」
こばとは伊織から聞いているかと思っていたが、伊織は自分で報告しろと言わんばかりに笑顔で見守っている。
「・・・学級委員。」
気のせいか、こばとはちょっと落ち込んだ顔をしてまた笑った。
「じゃあ、私待ってますね!」
学級委員は雑用が多く、放課後が忙しくなることは2年の間も藤本が学級委員だったことを知っているこばとにもわかった。
まだまだ慣れないこばとの、彼女としての笑顔を直視できず目をそらす。
と同時に美真と伊織からの生温かい空気にも慣れない。
しかし、決して入り込みすぎず節度を保って支えてくれる友人達といるのは苦ではない。

従ってだいたい行きも帰りも、二人きりだ。
途中から合流する場合もあるが、

あいつらは少々空気を読みすぎだ。

藤本は二人きりという状況がうれしいのか恥ずかしいのかよくわからなくて、ずっと混乱している。
こばとは友人達といるときとまったく変わらず、他愛のない話をいつも笑顔で話してくれる。
この笑顔の隣にいるのが、自分でいいのかと悩んだこともあったが・・・
最近、やっと気づいた。

自分にだけ、向けられる笑顔があることに。
いつも通りに見えて、でも少しだけ照れたように頬を染めて微笑む。
そんな笑顔に、自分も笑顔になっている・・・なんて。
気づいていなかった。

「藤本くんさぁ、最近よく笑うよね。」
5月に入った頃、ぽつりと伊織が言った。
はぁ?と怪訝な顔をした藤本を見て、隣で堂元が笑った。
「自覚してないって。清和鈍いから。」
言ってから同じように笑う美真を見て、堂元が続けた。
「美真もけっこう鈍いけど、ここまでじゃないよね。」
急に話題が自分になったことで、美真は真っ赤になって言い返す。
「ちょっ・・!あたしのどこが鈍い!?」
ぽかぽか殴る美真と、笑いながらそれを受け止める堂元。
似合いのカップルだな、と心底思う。
「藤本くん、笑うようになってくれてうれしいです!」
こばとも笑って、しかし藤本はむくれる。

こばとと藤本以外の全員が、藤本がよく笑うようになった理由をわかっていて、言わない。

「・・俺、明日委員会あるから。阪上、こいつ任せていいか?」
相手にも都合がある、前日には言わなくてはと思ってそう聞いた。
美真はちょっと考え、うなずいた。
「大丈夫。明日はなにもない。バイトは夜だし。あ、ねぇ崇は?」
「ごめん、明日は委員会なんだ。ボランティアで、掃除に。」
きちんと理由まで言う堂元は、まぁ間違っても彼女がいるなら浮気なんかしそうにないが、美真を心配させないようにしているらしい。
そんなことに気づいていないらしい美真がふうん、と少し残念そうにうつむいた。
「ごめんって。土日どっちか、買い物でも行こう。」
さらっと言った堂元に、聞いているこっちが焦った。
こんなに堂々とデートの約束・・!

俺は・・・俺たちはこうなりたくない・・と思って隣のこばとを見つめて・・・
思い出した。

「今何時だ!?ちょっ帰るぞこばと!」
時計を確認した藤本はこばとの腕をつかんで立ち上がる。
普段はあまり人前では呼ばないようにしている名を、思わず呼んでしまったことにも気づかない。
「あっ!そうでした!今日は清花さんが遅くなるから私たちお買い物頼まれてたんですっ!!」
こばとも思い出したように鞄をつかみ、振り返って美真たちにぺこりと頭を下げる。
「また明日!です!」
先にドアにたどり着いていた藤本は、当たり前のようにこばとの手をつかんだ。

本人に言わせれば、こばとがすぐこけて時間がかかるから、なのだろうが。

「・・・あれで俺たち以外に隠してるつもりなんだから、かわいいよねぇ・・・」
出て行った二人を生温かい目で見つめながら、堂元がつぶやいた。
藤本のことだから、玄関で人がたくさんいる空間になれば自然に手を離すだろうが。

・・・失恋の痛みも、もうなくなったかな。
隣で同じように笑う美真を見て、堂元は思った。


「はやくしないとセール終わる・・!買えなかったら清花さんに超笑顔で怒られるぞ・・!」
藤本が走りながら少し後ろのこばとに言う。
こばとは怒った清花を見たことがないので、血相を変えた。
・・実際、そんなに怒られないのだが。
走りながら、藤本が再びこばとの手を握った。
「・・・急ぐから、な。」

これは口実だと、知っている。
それでも、口実がないとこんなこともできない。
そしてうれしそうに笑ってくれる、こばとを直視できずに目をそらす。



幸せだ。
なんにもなくても、こいつがいれば。
初めてできた、守りたいものがそばにいてくれれば。

いつだって自然に笑みがこぼれて、安心して。
名前を呼びたくて呼ばれたい相手がいる幸せ。

君が、いればいつだって。









終わり







でもたぶん、番外編があります。
コメントはそこに書きますね。
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Re: いやもう、随分、いろいろと!

>ツン様

コメントありがとうございます!

経験上ですが、好きな人と都合よく同じクラスになれることは少ないんですよ・・・
本当に赤い糸とかそんなんで繋がってれば可能性ありますけどねw
あえて同じクラスじゃないことで、素直じゃない藤本くんがわかりやすい動きをしてくれるんですよw
同じクラスだとほら、バレたくないからってあからさまに避けたりしてこばとちゃん傷つけちゃいますから・・・
あ、でもそれでこばとちゃんが泣いちゃって慌ててクラスメートの目の前で抱きしめちゃったりしたほうが萌えるかしら←
買い物の荷物は、藤本くんが彼氏らしく持ってくれる予定です。
でもその代わり、こばとちゃんは藤本くんの鞄を大事に抱えて持って・・・なんて←鼻血
カップル感丸出しだな!

番外編は、二つ書く予定です。
ひとつはメインカポーですが、もうひとつは堂元と美真ちゃんです←
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