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空飛ぶ広報室

強がりな涙

 ←うさぎの復讐 →【空飛ぶ広報室】槙柚の可愛さを語る
最近柚木さんの過去編見てると泣けてきます。

きっと辛くても人前では絶対泣かないで、ひとりでこっそり泣いてたんだろうなって思うと切ないです。
というわけで、そんな感じのネタを一つ。

相変わらずカオス。
デートしましょう宣言の前くらいでw


















ストレスで、頭にいくつものハゲができてから随分経つ。
今ではもう、そんなことにはならないと言い切れる。
それなのにまだ、無意識に頭を気にして触る癖は抜けていなかった。




強がりな涙



「おっしゃー!終わったー!」
その日、柚木は広報室に最後まで居残り残業をしていた。
いつもなら他のメンバーも手伝ってくれるのだが、あいにく用事が重なっていた。
別にひとりでやれないことじゃないし、と謝り続けるメンバーを見送った。
その中には、槙も入っていた。
『すいません、俺今日はちょっと・・・』
メンバーの中で誰よりも申し訳なさそうに、槙は言った。
『別にいいってば。あたし用事ないし、ひとりでやれる。ほらさっさと帰りな。』
槙の方を見ないでひらひら手を振ると、視界の端で槙がお辞儀をしながらもう一度謝った。

用事って、彼女と会うのかな。
帰り支度をしながら、ふと思った。
小さくて可愛い感じの、ポメラニアンみたいな彼女。
あたしとは、真逆の彼女。
考え込みかけて、ふと我に返った。
「何考えてんだあたし!さっさと帰って、さっさと・・!」
頬をぺちぺち叩きながら首をぶんぶん振っていると、開けたままのドアから声がした。
「・・まだいたんですか。」
ぎゃっ!と思わず悲鳴があがる。
「びびびびっくりしたっ・・!急に出てこないでよ!」
電気がついているとはいえ深夜に一人、しかも入口のドアに背を向ける形の柚木の席だ。
すいません、と言いながら戻ってきたのは槙である。
「用事、終わったの?」
跳ね上がった心拍数を落ち着けながら、柚木が聞いた。
槙はええ、とかまぁ、とか言いながら自分の席にやってきた。
どうやら忘れ物をしたらしい。
驚かされた仕返しに、バーカ!と笑う。

槙は小さくため息をつきながら、やがて言った。
「わざと忘れたんです。・・・戻ってくるために。」
言ってから柚木を見ると、意味がわからないようにぽかんとしていた。
柚木が答えにたどり着きそうにもないので、槙は説明した。
「用事はありましたけど、そんな時間もかからないし戻ってくるつもりでした。でもそれ言ったらあなた俺が来る前に終わらせて帰りそうだったので。忘れ物すれば、もしあなたが帰ってても来なきゃいけないことになるから。」
それだけ聞いて、やっと理解したらしい柚木が反論した。
「そ、それならそうと言ってくれたらあたしが届けたのに!だいたい、それ普段は置きっぱなしじゃないのよ!」
イマイチ槙の本当の目的が伝わっていないらしい、槙はもう一度ため息をついてから柚木先輩、と呼びかけた。

「ずっと気づいてました。先輩が無意識に頭触ってること。今でもまだ、忘れられてないんですね。」
そういう今も、柚木の手は耳の後ろあたりをさまよっていた。
気がついて、柚木は慌てて手を膝の上に戻した。
自分でも、今初めて気づいた。

あの頃のこと忘れたい、忘れようと思えば思うほど、何度も思い出してしまう。
辛くて苦しくて、泣き続けたあの頃を。
槙のことを、あんたにはわからない、と突き放したこともあった。

「だ、だからなによ。別にもう大丈夫よ、ちゃんと和解みたいになったし。」
そんなことわかってます、と言いながら槙は柚木の頭に手を置いた。
「でも、まだひとりで泣いてるんでしょう?」
言われて、心が動いた。
グラグラ揺れて、ああこの感覚は泣きそうになるときに感じるものだと理解する。
誰かの前では絶対泣かない。
泣いてはいけない。
そう誓って生きてきたのに、なんで槙の前ではこんな。

溢れそうになる涙を必死にこらえ、柚木は震える声で言った。
「よ、けいなお世話よ・・!」
頭に置かれた手が暖かくて優しくて、耐えるのも限界だった。
突き飛ばしてでも、帰らないと。
そう思うのに、槙は泣きそうになることばかり言い続ける。
「広報室全員の前で泣けなんて言いません。でも、俺の前では我慢しないで欲しいんです。」
俺は、全部知ってますから。

なによあんた・・
彼女いるでしょうが。
そんな心の声が口に出せるはずも無く、ただ「これ以上優しいこと言うな!」と脅すようにいうのが精一杯だった。
突き飛ばして帰ることもできず、しばらくして槙が先輩、と呼んだ時にはもう限界を超えてしまっていた。

柚木は槙の胸元をつかみあげて、控えめに顔を押し付けた。
あんたのせいなんだからしばらくハンカチになってなさいよ、とまた自分でもあまりの可愛げのなさにびっくりするような発言をしてしまう。
表情は見えないが、槙はかすかに笑ったような声ではい、と言った。
少女漫画だったら抱きしめる展開なのだろうが、槙はハンカチになったまま柚木の頭をそっと撫で続けた。
そんな小さな気使いが、また涙腺を緩くする。
今まで誰かの前でこんなに泣いたことがあるだろうか、と思うほど号泣してしまっていた。
それでも、心の中のなにかが一緒に流れていく感覚が気持ちよかった。


泣きすぎて真っ赤になった目で、槙を睨みつける。
「わかってますよ、誰にも言いませんから。」
相変わらず言わなくても完璧に理解するこの男が、たまに恐ろしくなる。
あえて柚木に残業させて、誰もいない環境にしたのだと気づいたのは帰宅してからだった。







*****コメント*****

私が見たいだけシリーズw
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