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記念もの

・・・命にかえても。

 ←昨日は。 →拍手コメントのお返し・・など。
こばとちゃんのお誕生日記念☆の超壮大(?)なお話です。

設定は、お嬢様(=こばと)に仕えるドS執事(=藤本)で←w

ドSというよりは忠実な執事・・?

もうここはこばとをツンデレにしちゃえ☆という無理な設定なので、もうクソです。

ツンデレというよりは寂しさを抱えたおとなしいお嬢様??みたいな

と思いながら書いていたら、藤本目線になってしまったので・・・

こばと目線も書いてみちゃったりするかも☆えへw


なんかもう、いろいろおかしいですよ?


無理だと思う方は見ちゃ駄目☆です。


文句はいくらでも受け付けますが、なにを言われても落ち込みませんよっ!


こばとちゃーん、お誕生日おめでとう~(いまさらですいません)







ホントに読むの・・・・?????


















通された部屋にいたのは、頭に大きなリボンをつけた一人の少女。

身につけた服は、二次元にしか出てこないようなドレスで。

幼い顔立ちに変わった髪型の長い髪。

大きな瞳は、なぜか虚ろだったが。

いかにも、なお嬢様で、説明されていたとおりの可憐さだった。

「はじめまして、今日からあなたに仕えさせていただく藤本清和です。」

自分にしては、笑顔で言ったつもりだった。




・・・命にかえても。


少女は名をこばと、と言った。

海外事業で大成功を収めた祖父、そして父を相次いで亡くし、たった一人、莫大な遺産とともに残されたのだ。

当然、莫大な遺産と、持ち主であるこばとは狙われる。

それこそ、命の保証がないほどの遺産なのだ。



「お嬢様、どうかなさいましたか?」

ふと、窓の外を眺めていたこばとに声をかける。

こばとは、虚ろな瞳のまま、答えた。

「私、外へ出たいです。」

出会ってからまだ数時間だが、複雑な心情が読み取れた。

「しかし・・・外へは出るなとのご命令が・・・」

生前、こばとの祖父が残した遺言状に書いてあったことだ。

万が一、自分も息子もいなくなることになったら・・・

こばとを屋敷から出してはならない、庭にくせ者が必ずいる、と。

こばとは諦めたようにうつむいて、窓を開けた。

「おじいさま、お父様。私も一緒に連れて行ってくださればよかったのに。」

たかが二階の窓だが、こばとのようなか細い少女が落下すれば命の危険もある。

慌ててこばとに駆け寄り、呼びかける。

「お嬢様、そのようなことおっしゃってはなりません。おじいさまやお父様がお悲しみになります。」

こばとは、藤本の前ではじめて微笑んだ。

が、決して嬉しい笑顔ではなく・・・

「私は、生きていても外へ出られず、なにもできない身の上なのに、ですか?」

その質問に、さらっと答える言葉が出てこない。

それでも・・・

「私は、お嬢様をお守りしたいのです。どうか、いなくならないでください。」

執事になるには、ある程度の知識が必要だ。

言葉遣いから作法まで、さまざまな知識を得ている。

こんなとき、言うべきことは本当は違うかもしれないが。


私は、お嬢様をお守りしたい。


それは、本心からの言葉だった。



とにかく、こばとは笑わなかった。

泣きもせず、怒りもせず。

ただ毎日、人形のように虚ろな瞳で。

それが、なぜこんなにたまらなくつらいのか。

だからきっと、あんなことを言ったのだ。


「お嬢様、外へ出ませんか?」

少し曇りぎみの空から日が差してきた頃、そう切り出した。

当然、こばとは驚いたように藤本を見つめた。

行きたいと言いながら、行けないことはわかっていたのだろう。

戸惑ったような、喜んだような、そんな表情だった。

「行きたいけれど・・・でも・・・」

迷って口元にあてられたこばとの手を優しく両手で包み込み、藤本は言う。

「ご安心ください。許可は取ってあります。私が、命にかえてもお守りいたします。」

こばとは、揺らいだ。

藤本なら、絶対に約束を破らない。

だからこそ、本当に命をかける気なのだろうと。

「あなたを危険にさらしたくないです。私が我慢すればそれで・・・」

完全に動揺しきったこばとの言葉を遮るように、抱きしめられる。

「私がここへ来てから、あなたは笑ってくださいません。あなたが笑う姿を、見たいのです。」

本当に、軽く引き寄せただけなのに。

想像以上に弱々しく細かったこばとの体は、あっけないほど簡単に腕におさまった。


守りたい。

ただ、この少女を。


腕の中で悩んでいたらしいこばとが、小さく言った。

「少しだけ、行きたいです。」

それを聞いた藤本は、こばとを離し、こばとの手を引いた。

「参りましょう。お嬢様。」

引かれるがまま、というよりは自ら進んでこばとは部屋を出た。


もう数年は使っていない靴は、完璧に磨いてあった。

正直、玄関にやってくるまでの道筋も忘れてしまうほど、外へ出ていなかった。

藤本に支えられて靴を履き、そっと玄関のドアを押す。

本来なら執事が開けるべきだが、こばとは自ら開けたいと申し出た。

数年ぶりに開くドアの重みを感じながら、こばとは腕に力を込める。


まぶしかった。

窓を開けて毎日見ている太陽が、空が、雲が。

すべてまぶしくて、嬉しかった。

所々に立っている警護が真剣にあたりを見回し、藤本はこばとにぴったりついてくる。

久しぶりの外をかみしめるようにゆっくりと歩いた。

「どうですか、お嬢様。」

少し後ろから、藤本が声をかける。

こばとは空を見上げて、笑った。

「気持ちいいです。外は気持ちいいです。」

風が吹いて、こばとの長い髪がなびく。

どこの世界の美女も、このお嬢様にはかなわない。

そう思わせるようなあどけない笑顔が、藤本を振り向いた。


はじめてみた、こばとの嬉しい笑顔だった。


それからしばらく、こばとは1日に15分だけ、外へ出られるようになった。

一番警護の人数が多い午前中の一度だけだが、こばとは楽しそうだった。

雨の日は雨音を楽しむために、寒い日は白くなる息を楽しむために。

こばとは毎日、外に出ることを楽しみにしていた。


「お嬢様、最近よく笑ってくださいます。私は嬉しいです。」

藤本がそう言うと、こばとは藤本のそばへやってきた。

「藤本さんのおかげです。あなたが私を外に出してくれたから。」

ほかの誰もいない、二人だけの時はたまに上目遣いで微笑むこばと。



正直、もう好きだった。

おそらくは、お互いに。


ふと、こばとが小さく抱きついた。

「お嬢様?」

抱きつかれた藤本は戸惑いながらも、こばとの背を支える。

「二人だけの時は、こばとと呼んで。」

いつもと変わらない声だが、少し見えた耳はすでに真っ赤で。

おそらく、それを隠すためだろうが、こばとは藤本の胸に顔を埋めた。

「かしこまりました、こばとさま。」

呼びながら小さく頭をなでる。

さらさらな髪が、指を通り抜けてくすぐったい。

外へ出て、ようやくこばとの笑顔が戻ってきたこの頃。

こばとはよく、藤本にくっつくようになった。

もちろん、人前では決してそんなそぶりを見せないのだが。

そんな変化が、嬉しくないわけではない、むしろ嬉しいとしか言いようのない藤本だった。


そんなある日。

いつもと同じく15分だけ外へ出ていたときのこと。

ふと周りの警護がざわつきはじめ、一カ所に集まりはじめた。

気配に気づいた藤本は、こばとを抱きしめて木陰に隠れる。

襲われることははじめてでないらしいこばとも、藤本の腕の中で怯えた。

「ご安心ください、私が守りますから。こばとさま。」

こばとにだけ聞こえる声で、耳元にささやく。

抱きしめられた腕はいつもよりずっと強く、それだけでこばとは頬まで真っ赤になった。

とはいえ、こんなときに色事どころの話ではない。

相手が何人いるのか、ねらいはこばとなのか、と考えることは多い。

藤本は、相手のねらいがこばとだったことを想定して、警護たちが集まった方向からこばとを隠すように身を潜め

た。


あれだけ警護がいれば・・・

安心しきったそのときだ。


目の前の茂みから、棒のようなものを持った男が3人出てきたのだ。

「・・!」

藤本はこばとを背中に隠し、相手をにらみつける。

「そのお嬢様を、渡してもらおうか。」

男のうちのひとりが、そういって前へ進み出た。

藤本はこばとにそっとささやく。

「ここを、動かないでください。」

言うなり藤本は棒を振りかぶった男を殴り倒し、残った二人に怒鳴る。

「てめーらなんかに、ぜってーわたさねー!」

倒された男もうめきながら立ち上がり、再び襲いかかってくる。

こばとは、あまりの恐ろしさに、きつく目をつぶった。




結局、警護と藤本の働きでこばとに危害は及ばなかった。


襲ってきた集団は捕まり、あとはけが人の治療が問題だった。

けが人と言っても、直接戦ったのは藤本だけであった。

そのため、けがをしたのも藤本ただ一人だった。


最後までこばとに指一本触れさせず、そのかわりに藤本は血だらけだった。

警護が男たちを連行する間、こばとはそっと目を開けた。

藤本が血だらけで座り込んでおり、息は荒かった。

「藤本さん・・!!」

慌てて駆け寄ると、藤本は苦しそうに、それでも微笑んだ。

「大丈夫です。お嬢様、ご無事ですか?」

血だらけになった自分の手を見て、こばとに触れようとした手をとっさに引っ込める。

その引っ込めた手をこばとは包み込むように触れ、握りしめた。

けがをしたせいか、いつもより冷たい彼の手を温めるようにぎゅっと握る。

「お嬢さ・・・」

呼ぼうとした声は、意識とともに消えた。



目を覚ましたとき、自分は一瞬、本当に一瞬だけ、死んだのかと思った。

異様なまでに温かく、安らいだ気持ちだったからだ。

しかし、温かいのは右手に感じるぬくもりだと気づき、首を動かす。

「こ・・・ばとさ・・ま?」

かすれかかった声でつぶやくと、うつむいていたこばとがはっと顔を上げた。

「藤本さん・・!」

そう、か・・

温かいのは、こばとさまが・・・

俺の手を、握っていてくれたから・・・


ふっと力を抜き、意識を失う前を思い出す。

と、同時に。


こばとが握った手を離し、いすから転げ落ちるように藤本の上にかぶさった。

正確には、抱きついた、と言える。


「よかっ・・藤・・さん・・」

もはやなにを言っているのかわからない涙声で、こばとは藤本に言った。

けがをしていなければ・・・

抱きしめ返してやれるのに。

本気で、そう思った。

「お嬢様に、お怪我がなくてよかった。」

抱きしめるほど腕が上がらなかったので、軽くこばとの背をたたく。


「藤本さん、私・・・」


この家と、財産を捨てて、外へ出ます。

もちろん、藤本さんと一緒に。


まだとまらない涙をぬぐいながら、こばとは言った。

来て、くれますか?と聞く不安げなこばとの顔を見て、驚きと同時にある想いがこみ上げた。


「こ・・ばとさ・・ま・・・。俺・・・」

本当は、あなたのこと、ずっと前から好きでした。

笑顔が見たくて、笑って欲しくて・・・

自分だけのために、笑って欲しくて。

そう言いたかったのに。


うまく言葉が出てこない。

一人称が、素に戻ってしまうほど、混乱しているのだろう。

しかし、それを言う前に想いは伝わった。

お互いに。



ほとんど動けない状態の藤本の唇に、小さな唇が重なる。

ただ、触れただけ。

ほんのわずかにぬくもりを感じただけ。

それでも。


「私は、執事としてではなくて、ただの男性として藤本さんが好きです。」

先を越された。

泣きすぎたせいなのか、照れているのかわからないほど震えた声でこばとは言った。

「・・・わかりました。お供いたします、こばとさま。」

もう一度抱きついてきたこばとを、渾身の力を振り絞って抱きしめた。




ずっと、あなたの笑顔が見たい。

見られます、ずっと。

本当ですか?

本当です。あなたがいれば、私は笑えますから。

ならば、一生離れませんよ?

離しません。絶対に。



桜の舞う中、大荷物を持った二人が歩く。

ゆっくりと、それでも待っている明るい未来を追うように早く。




あなたが私の、一番大事な人。











*****コメント*****

長かったー!!!

ここまで読んでくださった方(いらっしゃるのだろうか?)ありがとうございます。
お疲れ様でした!

なーんだか壮大になってしまいまして。
終わらなかった・・・w

最後の会話っぽいところは、どちらのセリフでもいいようにしたつもりなんですが。
一行ずつですよ、はい。

はじめてちゅーシーンを書いた気がしますね。
いままではさら~っと流してたのでw
なんたって経験ないのでわからないんですww


とりあえず、

お誕生日おめでとう!こばとちゃん!!!




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