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☆藤本×こばと

・・・思い出を入れる箱。

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こんばんは、想です。

私もうすぐ高校卒業なんですが、クラスで記念になにかしたいねって話になってまして。

タイムカプセルって、やってみたいんですよ。

個人的にやりたいだけなんですが。


で、考えてたら小説に出来そうだったのでw

結婚後です。


短い予定です・・・


まぁ、細かい設定は気にしないでください・・

ではどうぞ

















「おでかけですか?」
帰宅した清和の鞄を持ちながら、こばとが言った。
「ああ。お前も来い。」
清和はそっけなく言ったが、こばとは嬉しそうにうなずいた。



・・・思い出を入れる箱。


電車に揺られながら、こばとは訊ねた。
「あの、さっき言ってたタイムカプセルって、なんですか?」
家を出る前に、清和はこばとに行き先を告げていたのだが、そこで彼が言った”タイムカプセル”という言葉をこばとは知らないようだった。
電車の時間が迫っていて、説明は後回しになっていたのである。
清和は少し考えるようなそぶりをしてから、言った。
「まぁ・・・思い出の物を入れて、しまっとくもんだ。」
こばとは首をかしげて、思い出の物ですか、とつぶやいた。
「で、それを何年後かに開けて思い出すんだよ。」
ようやく納得したようにこばとがうなずいた。
なにを入れたのかまったく覚えていないし、正直集まるという連絡が来たこと自体驚きだった。

「あの、その集まりに・・・私がいてもよいのでしょうか?」
おずおずと訊ねるこばとの頭に手をのせ、清和は微笑んだ。
「今日集まる連中ほとんど、俺が結婚したことしらないしな。」
こんなにかわいい女と結婚できたと。
本当はあまり見せたくないけどな。
本音は隠したまま、こばとの頭を数回たたく。
「清和さん、嬉しそうです。」
言いながらこばとも嬉しそうに微笑んだ。

出てきた物は、小さな紙切れと消しゴムだった。
ほかのクラスメイトは自分宛の手紙やら写真やらを入れていたのだが、清和はなにも書いていない紙と消しゴム。
自分でもなにを意味しているのかさっぱりわからなかった。
「清和さん、これ・・・」
こばとがその紙を手に取り、首をかしげる。
「思い出の物、なんですか?」
周りが思い出の物を見ながらきゃあきゃあ言っている中、二人だけが意味の理解に苦しんでいた。

「・・あれ?」
じっと紙を見つめていたこばとが声を上げ、清和の前にかざす。
「清和さん、なにか書いたあとがありますよ?」
よく見ると、紙の真ん中が少し黒くなっていてうっすらと文字が見える。
目をこらして、光に透かして、指でなぞって・・・

「ま・・もる?」

間違いなく殴り書きで、まもる、と書いてあった。
おそらくその文字を、一緒に入っていた消しゴムで消したのだろう。
「守るって、なにをだ・・?」
文字は解読できたものの、意味が理解できない。
当時の自分が何を考えていたのか・・・さっぱり覚えていない。

結局その文字の意味は理解できないまま、清和はそれを鞄にしまい込んだ。

その後、軽い同窓会が始まった。
店に行くかという提案もあったが、流れでそのまま立ち話という形になっていた。
清和はもちろん話題の中心で、こばとは少しだけ戸惑っていた。

「藤本くん結婚したんだ~!かわいい奥さんだね~」
「お前あの頃女なんて興味なさそうだったのにな~」
「こばとちゃんてゆーんだ?かわいいね~」
「ナンパか?合コンか?」
「てか藤本くん弁護士なんだ~!」

結婚ネタ9割、仕事ネタ1割のほとんどが冷やかしのような話題だったが、しばらくして収まった。
そして誰かが言った。

もう一度、タイムカプセルをやろう、と。

「どうする、なに入れる?」
全員一致で決定したその案に、当たり前のようにこばとも参加が決まった。
「えっと~家の鍵とか入れちゃ駄目ですから・・・」
必死で鞄の中をあさりながら、こばとが思いついたように手帳を取り出した。
「お手紙にします!私、清和さんにお手紙を書きます!!」
未来の自分宛、という話はよくあるし、友人宛もあるが。
「大好きな人にお手紙、書きたいです!」
言いながら早速、手帳を下敷きにペンを走らせた。
「あ~じゃあ俺も書く。紙とペン貸せ!」

俺、絶対人に見せられないこと書きそうだな・・・

そんなことを心で思いながら、さっさと書き上げて折りたたむ。
こばとも書き上げて、綺麗に折りたたんでいた。

「できました!」

絶対に誰にも見られないように厳重にカプセルにしまい、それが土に埋められるまでずっと見続けていた。

未来の俺の隣でも、こばとが笑っていてくれることを信じて。
ずっとずっと、そばにいてくれることを願って。



帰りの電車の中で、清和はふと思った。
そういえば俺・・・あの頃・・・

「わかった、あの意味。」
隣でうとうとしていたこばとがはっと目を覚まし、えっ、と言った。
「まもるって・・・清花さんのことだ。たぶん。」
書いたけれど、それを入れる直前に消して、消しゴムごとカプセルの中に・・・
それだけ思い出せば、あの頃の記憶はどんどんよみがえってくる。


「思い出って、不思議ですよね。」
二人で寄り添いながら、こばとが言った。
「今このときも、いつか遠い未来で思い出になるのに、たまに忘れちゃったりして。」
でもなぜか思い出して、笑えるんですよね。
忘れちゃうのに楽しい記憶で、楽しいのに忘れちゃって。
だからもしかしたら・・・
「今日タイムカプセルになにをいれたのか、忘れちゃうかもしれないですね。」
こばとがふっと微笑み、眠りに落ちた。
「・・・忘れるかもな。でも、思い出せばいいだけだ。」
忘れたら、開ければいい。
忘れたら、思い出せばいい。

絶対、一緒に開けて思い出そうな。

思い出の箱を。


眠りに落ちたこばとにそう囁いて、清和も目をとじた。















*****コメント*****

あれ、短くない?
タイムカプセルってどんなものなのか・・・やってみたいです・・・

さて、次はおそらくバレンタインまで更新されないかもしれないですが・・・
忘れないでいてください!!

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